黒川征一市長

 徳島県三好市の黒川征一市長が、市の広報紙「市報みよし」11月号に掲載した「市長コラム」に、共産党機関紙「しんぶん赤旗」1面のコラムを盗用していたことが16日、分かった。市長は「考え方が全く一緒で引用先を示さずに文章を使ってしまった。軽率だった」と盗用を認めている。市報みよし12月号でおわびを掲載する。

 盗用があったのは9日に発行された市報みよしの「ペテン師は許せない」と題した市長コラム。「ぺてん」という言葉の由来から説き起こし、所有者になりすまして土地を売買する「地面師」や油圧機器メーカーによる検査データ改ざんを批判した構成が、10月21日付のしんぶん赤旗1面のコラム「潮流」と酷似している。

 「製造や建設業に携わる企業の相次ぐ不祥事は、日本のモノづくりの土台を掘り崩している」「人びとを結びつける信用や信頼の輪が壊れ、疑心暗鬼がはびこる殺伐とした世になりかねません」という表現は、潮流と同じだった。

 市長は「自宅で赤旗を購読しており、横に置いて書いた。コラムは市内のイベントを題材にすることが多く、自分で書いている。他はやっていない」と話した。

 赤旗編集局の担当者は「コメントは控える」としている。

 市報みよし11月号は1万2971部を発行し、市内の家庭や企業に送付。市長コラムは2015年8月号から掲載しており、盗用があったコラムは40回目だった。