前回大会初日の再出発の15区で一斉に飛び出す16郡市の女子選手=2015年1月4日、小松島市日開野町

 第62回徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)は3日午前11時から、徳島市のホテルクレメント徳島で開会式を行い、開幕する。4日から3日間、オープン参加の名東郡を含む過去最多タイの16郡市代表が全43区間257・3キロで健脚を競う。第1日の南方コースは2年ぶりに由岐コースとなる。スタートは4日午前7時半、海陽町の宍喰橋。16郡市の戦力を探り、優勝争いや各賞の行方を展望した。

◎鳴門・徳島が中心

 鳴門市の5連覇か、徳島市の5年ぶり王座奪還か。2強対決の構図は今回も変わらない。戦力差は前回より縮まり、白熱した展開が予想される。追うのは板野郡、小松島市、阿南市、美馬市。中位以下も上位進出を懸けて激しく競り合う。

 鳴門市は今回も一般勢が柱となり、西山ら大塚製薬勢は最優秀競技者賞(MVP)候補に名を連ねる。県高校駅伝2位の鳴門高勢と共に主要区間でリードを広げ、中学生区間での落ち込みをカバーする戦略を描く。ただ、故障などで出場が不安視される選手もおり、危機感は強い。

 徳島市も四国駅伝優勝メンバーらを軸に一般勢が充実。日下(京産大)、小松(日薬大)の大学生2人が加わり、厚みが増した。高校生も県高校駅伝を制した徳島科技、2位鳴門の主力を擁し、隙がない。つなぎ区間で踏ん張れば18度目の栄冠に届く。

 3位争いは混戦模様。前回3位の板野郡は女子と中学生がけん引。女子は各年代に有力選手が並び、中学男子も県ランキング上位がそろう。箱根駅伝に出場する大学勢を欠く初日をうまく乗り切りたい。

 小松島市も19年ぶりのメダルへ虎視眈々(たんたん)。前回MVPの大西(プレス工業)、和歌山国体3000メートルで7位入賞の井内(鳴門高)ら一般と高校勢の戦力は板野に勝る。8人中7人が初出場の中学生の踏ん張りが鍵。

 阿南市は前回、部門優勝した女子と中学生が力を維持している。日亜化学勢や箱根駅伝に出場する國行(東海大)ら一般男子が長距離区間で粘ることができれば上位をキープできそうだ。

 美馬市には全国駅伝14位の美馬中の8人がおり、中学生区間のみならず駒不足の一般区間の一部をカバー。箱根駅伝出場予定の上村(東洋大)がフル出場できれば大幅に戦力アップする。

 追うのは復帰と移籍で戦力を補強した海部郡と名西郡。海部郡は2009年にアンカーを務めた樫谷(大阪ガス)と全国高校駅伝出場の経験がある蒲生(由岐B&G)が復帰。名西郡は四国駅伝一般男子3連覇に貢献した上田(とくしま障害者授産支援協)が板野から登録を変更した。那賀郡も入賞争いに絡みそう。岩佐と三馬の徳島科技高勢が引っ張り、前回部門別で最下位だった中学生がどこまで踏ん張れるか。

 追うのは中高生が充実している吉野川市、三好市、美馬郡か。吉野川市は大倉(小松島西高)、橋本尚(鳴門高)が好調。9年ぶりの10位内を目指す三好市は桝田、松下の鳴門高勢に加え、中学生男子が調子を上げている。美馬郡は県中学駅伝で男女とも9位の半田中勢を擁する。

 毎回選手確保に苦しむチームは総力戦で挑む。最下位脱出を誓う三好郡は陸上以外の部活から加わった男子高校生6人の出来がポイント。前回、最下位から12位まで上げた勝浦郡は立石、原田の小松島西高コンビが引っ張り、3大会続けて順位を下げた阿波市は県中学駅伝区間賞の虎谷、瀬尾の吉野中勢が弾みをつけたい。

 オープン参加の名東郡は最終日の全11区間を含む計30区間に出走。主体となる高校生が将来のフル参加への道筋を描いてほしい。