大歓声の中、ゴールに飛び込む徳島市のアンカー和田壮平選手=午後0時37分、徳島市幸町の新聞放送会館別館前

大歓声の中、ゴールに飛び込む徳島市のアンカー和田壮平選手=午後0時37分、徳島市幸町の新聞放送会館別館前

 第62回徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)最終日は6日、三好市の阿波池田駅前から徳島市幸町の新聞放送会館別館前までの北方コース(33~43区=11区間72・5キロ)で行われ、徳島市が通算13時間58分17秒で、5年ぶり18度目の優勝を3日間全てのレースで1位となる完全制覇で飾った。小松島市が7分24秒差で20年ぶりの2位。3位には阿南市が入り、5連覇を狙った鳴門市は5位に終わった。鳴門市が3位内を逃したのは12年ぶり。

 午前7時半の気温は5・9度。全16郡市のランナーはほとんど風のない曇り空の下、黒川征一・三好市長の号砲で阿波池田駅前をスタート。那賀郡の岩佐壱誠が区間新の快走でトップでつなぎ、徳島市が2位、小松島市が3位で続いた。

 徳島市は34~36区の長丁場を一般勢が区間1~3位でつなぎ、大会最長の38区(14・4キロ)でも岡田竜治が区間2位。通算成績では終始首位を堅守し、アンカーの和田壮平がゴールテープを切った。最終日のレースも3時間52分10秒でトップだった。

 小松島市は高校生区間の33区で総合順位を4位から2位に上げた後、35区中原友雅と38区大西亮の区間賞をはじめ、長丁場で好走を重ねた。

 阿南市は36区の國行麗生が区間賞を奪ったほか、中学生と女子が踏ん張り、3位を守った。2位からの追い上げを狙った鳴門市はスタート33区で12位と出遅れ、最後まで波に乗れなかった。

 最終日に好走した板野郡が4位に入り、6位が名西郡、7位が美馬市、海部郡が8位でそれぞれ入賞した。9位以下は那賀郡、三好市、吉野川市、勝浦郡、美馬郡、阿波市、三好郡の順。5年連続オープン参加の名東郡は全11区間で懸命にたすきをつないだ。