後半、CKに飛び込みゴールを狙う徳島のバラル<26>ら=松本市のサンプロアルウィン

 明治安田J2最終節は17日、長野県松本市のサンプロアルウィンなどで11試合が行われ、徳島ヴォルティスは松本と0-0で引き分けた。通算成績を16勝8分け18敗とし、勝ち点56の11位で2018年シーズンを終了した。徳島はリーグ最少失点の松本の堅守を最後まで破れず、4試合連続の無得点に終わった。

 松本が勝ち点77でリーグ初制覇を達成し、大分は1-1で山形と引き分けて2位。松本は4季ぶり、大分は6季ぶりのJ1復帰を決めた。横浜FCが3位、大宮が5位、東京Vが6位でJ116位とのJ1参入プレーオフ(PO)に進出する。4位の町田はJ1ライセンスを持たないため出場資格がない。福岡は岐阜と引き分け、PO進出を逃した。PO1回戦は25日午後1時から、5位大宮のホームで東京Vが対戦する。

 [評]攻撃の決め手を欠いた徳島は今季16度目の無得点で白星に届かなかった。前節の新潟戦と同じ顔ぶれで臨んだ前半は松本の厳しいプレスにチャンスメークもままならずシュート0本。後半はポジショニングを修正し、主導権を握る時間帯をつくったが、得点機は多くなかった。後半21分にウタカに代えてバラル、39分に前川に代えて佐藤を投入したが、戦況は変わらなかった。

 徳島・ロドリゲス監督 松本の皆さんに「優勝と昇格おめでとうございます」と伝えたい。難しい一戦になると予想していたが、最後まで崩し切ることができなかった。

 岩尾主将(今季を終えて)「学びはたくさんあった。次に進むには何がいけなかったのか、しっかり分析しないと。応援してくれたサポーターに本当に感謝している」

 松本・反町監督 今季を象徴するゲーム。勢いはあるがトップリーグではそれだけでは済まされない部分もある。ただ、いろいろな意味で勝負強さが出た1年だった。
 

J2第42節 サンプロアルウィン 観衆19,066人
 徳島 0―0 松本
    0―0
    0―0