第71回国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会第4日は30日、岩手県の盛岡市アイスアリーナなどで行われ、スピードスケートの成年男子1500メートルで、徳島県の新山強(県体協)が県勢として過去最高の2位に入った。優勝は帰山雄太(茨城・開発計画研究所)。新山は5000メートルでも12人で争う31日の決勝に進んだ。

 ◎友人らの応援が力に

 成年男子1500メートル決勝は終始トップ争いを演じた新山が2位でフィニッシュした。2年前に県内に移住し、徳島にスピードスケートで初のメダルをもたらした北海道出身の25歳は「お世話になっている方々に恩返しする気持ちを込めて滑った」と充実感を漂わせた。

 8人が同時に滑走する国体のスピードスケートでは、位置取りが最も重要になる。多人数の中での駆け引きを学んだ昨秋のインラインスケート世界選手権(台湾)のレース経験を生かして、スタート直後から積極的に前へ。最後まで茨城の選手と2人で果敢に優勝争いを繰り広げた。

 大会前、不調のどん底にいた。インラインスケートの練習に力を入れ過ぎた分、氷の感覚を取り戻すことに苦心。今季出場した3大会はいずれも成績が振るわず、完全に自信を失っていた。

 やる気がみなぎってきたのは、岩手入りした直後。同行している稲垣コーチの元に届いた徳島の友人や関係者からの応援メッセージ付きの動画を見て胸を熱くした。「大勢に支えられていることをあらためて実感した。大きな力になった」としみじみ話す。

 残るは31日の5000メートル決勝。「このまま波に乗って優勝できれば。徳島の人に喜んでもらえるように頑張るだけ」と決意を口にした。