ハードなメニューをこなしても故障しないよう、念入りにストレッチする冨田(右)と濱田(右から2人目)=宮崎市の県総合運動公園ラグビー場

 J2徳島ヴォルティスが宮崎市の県総合運動公園で行っている2次キャンプは6日で5日目を迎えた。ハードな練習をこなす選手に疲労が蓄積する中、徳島在籍年数がチーム最長の7年目となった33歳のMF濱田と最年長38歳のDF冨田が順調な仕上がりを見せている。筋力トレーニングや走り込みに黙々と取り組む姿でチームを引っ張るベテラン2人は「しっかり準備することがシーズンを戦い抜く力の源となる」と口をそろえる。

 Jリーグ通算出場が343試合の濱田と443試合の冨田。経験値の高い2人だが、調整方法は対照的だ。濱田は練習後は何もせずひたすら休養し、疲れを翌日に残さないことを心掛ける。生まれ持った体の強さもあるが「今までこのやり方で大きなけがもなくやってこられた。変えるつもりはない」とマイペースを貫く。メンタル面も含め、オンとオフの切り替えがうまいようだ。

 一方、冨田は自分からトレーナーに体の状況を詳しく伝え、受けたアドバイスをこまめに実践。宿舎では温かい湯と冷たい水を交互に浴びる「交代浴」で血行を促進し、疲労回復に努めている。「ケアを怠らないのはけがをしないための基本」と言い切る。

 1次キャンプから続くフィジカル強化で選手の肉体的な疲労はピークに達している。6日現在でFWの佐藤と金京中、GKの長谷川徹と渡辺、DF橋内の5選手がコンディション不良などで別メニュー調整。キャンプ中にあと2試合、練習試合が組まれており、チーム戦術を煮詰めていく上でこれ以上離脱者を増やさないことも大切だ。

 選手の体調管理に神経をとがらせる鈴木章史チーフトレーナーは「濱田や冨田が、なぜけがをしないのか。若手選手はそのことを考え、参考にしてほしい」と話していた。