選手の動きをチェックする長島監督(中)と米田ヘッドコーチ(左)=宮崎市の県総合運動公園ラグビー場

 宮崎市の県総合運動公園ラグビー場で行われているJ2徳島ヴォルティスの2次キャンプでは、今季から指揮を執る長島裕明監督(48)と米田徹ヘッドコーチ(46)の目が隅々まで行き渡る。組織的で攻撃的なサッカーを目指す指揮官を「参謀役」の米田コーチが補佐し、戦術を浸透させている。

 2人は日大サッカー部の先輩後輩の間柄。長島監督が卒業後、母校でコーチのキャリアをスタートさせたときに、米田コーチは4年生だった。米田コーチの卒業後も連絡を取り合い、「いつか一緒にやろう」と話していた長島監督が、昨季はJ2岐阜のコーチとしてマネジメント能力を発揮した米田コーチを徳島に迎え入れた。

 長島監督は、米田コーチを「無類のサッカー好き」と評する。大学卒業後、主に指導者として歩んできた点は長島監督と似ており、「多くの監督や選手と接してきた経験は必ず徳島の力になる」と断言する。

 2次キャンプ7日目の8日は、翌日のJ2長崎との練習試合に備え、システムの確認やセットプレーなどの戦術の徹底を図った。「横(の選手との距離)を意識しろ」「切り替えをもっと速く」。長島監督の言葉で選手が動く。監督がカバーしきれない部分は、米田コーチが指示を浸透させる。

 2人は練習終了後もピッチでじっくりと打ち合わせをする。体力強化や組織づくり、技術向上、健康管理・・・。内容は多岐にわたる。選手やスタッフとも積極的にコミュニケーションを取り、情報の共有に余念がない。

 米田コーチが「今求められているのは、監督が最も大事にしている全体像の把握。もちろん、要求レベルは高い」と話せば、長島監督は「よくやってくれている。他のコーチもそうだが、相当のサポートをしてもらっている」。固い信頼関係で結ばれた2人の新たなチームづくりは始まったばかりだ。