相手の守りの隙を突き、ボールを前に運ぶ広瀬(左端)=宮崎市の県総合運動公園ラグビー場

 J2徳島ヴォルティスは2次キャンプ8日目の9日、宮崎市の県総合運動公園ラグビー場でJ2長崎と練習試合(45分3回)を行った。縦方向の攻撃が機能して2得点したが、カウンターに対応できずに1失点。切り替えの速さに対する意識を終始持ち続けることが課題となった。

 徳島は1回目と3回目に4-1-4-1、2回目に3-4-3のシステムを試した。1回目の立ち上がりから相手ゴールを何度も脅かし、20分に岩尾の左からのパスに濱田が反応して先制。32分にクリアミスから1点を許したが、3回目の27分、FWの渡、前川のワンツーで一気にゴール前に攻め込み、前川が右足で決めた。

 長崎に続き、宮崎産業経営大とも45分の練習試合を行い、0-0で引き分けた。

 ◎カウンターで失点課題も

 徳島と同じJ2の舞台で戦う長崎の昨季の失点はリーグ最少の33。徳島にとっては、堅実な守備をいかに切り崩すかが課題だった。攻撃力が試される一番で、それぞれの選手が「とにかく、前へボールを運ぶ」という姿勢を見せた。

 長崎の分厚い中盤を突き破ることができた最大要因は、守りからの切り替えの素早さだった。強風が不規則に吹く中、ロングボールを極力避けて小刻みなパスを多用。ボールを奪った直後の反応が良く、わずかなスペースを見定め、コンパクトにパスを前線に送り続けた。

 1回目はDFとして、2回目はMFとして右サイドから攻め上がり、何度も得点機をつくり出した広瀬は「細かいポジション取りと攻守の切り替えはうまくできている」と手応えを口にした。

 練習試合とはいえ、昨季2試合で2分け1得点の相手から2得点し、攻撃力アップを印象づけた。ただ、長崎が得意とするカウンター攻撃には反応が遅れた。プレーに焦りが生じてしまい、CB福元が痛恨のクリアミス。1失点は攻守の切り替えが、まだ十分ではないことの証しでもある。

 長島監督は「攻撃主体のやり方を変えるつもりはない。その中でいかに守りの精度を上げられるかが課題だ」と話した。