くじ番号を読み上げる阿波西の岡田主将=鳴門アミノバリューホール

くじ番号を読み上げる阿波西の岡田主将=鳴門アミノバリューホール

 3月20日に開幕する高校野球の第69回徳島県春季大会(県高野連主催、徳島新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が19日、鳴門アミノバリューホールであり、30校の対戦相手が決まった。部内暴力により、徳島科技が対外試合禁止処分を受けているため、出場校は昨年より1校少ない。上位2校が春季四国地区大会(5月3~5日・高松市のレクザムスタジアムほか)に出場する。

 30校の主将、監督、部長ら約100人が出席。県秋季大会などの成績を基に第1シードを鳴門、第2シードを城南、第3シードを池田、第4シードを生光学園に決め、残り26校の主将らが予備抽選の順番でくじを引いた。

 大会は延べ9日間で、会場は鳴門オロナミンC球場とアグリあなんスタジアム。決勝は4月4日午前10時から鳴門オロナミンC球場で行われる。 今大会から決勝を除き、延長十二回終了時点で同点の場合、タイブレーク制が初めて採用される。四国大会では昨春から導入されており、県大会では愛媛、香川に続いての採用となる。

 徳島県勢は2年連続で選抜大会出場を逃しており、四国大会は他県の強豪校を相手に、どこまで戦えるのかを試す機会となる。

 ◎タイブレーク制 決勝を除く試合に初採用

 県春季大会では決勝を除く試合に初めてタイブレーク制が採用され、延長十二回終了時点で同点の場合、両チームは十三回から無死一、二塁で攻撃する。それぞれのチームが先頭打者と走者(先頭打者の一つ前と二つ前の打者)を選択でき、十四回以降は打順を継続する。

 県高野連によると、延長戦による長時間のプレーを避け、選手のけがのリスクを回避するのが狙いで、昨春の全国9地区大会では一斉に導入された。四国大会を見据え、県高野連は昨年の県春季大会の抽選会で採用を提案したが「唐突な提案」などと反対意見が相次ぎ、採用が見送られていた。

 その後、監督にアンケートをしたり、検討委員会を開いたりして議論を重ねてきた。四国大会に対応する必要がある上、延長十二回を超える試合はほとんどないことなどから、昨年12月の県高野連理事会で承認が得られたという。

 ただ、甲子園で採用されていないこともあり、夏の全国選手権徳島大会と県秋季大会では従来通り延長十五回まで戦い、同点の場合は原則として翌日に再試合を行うことにしている。