日本陸連は17日、東京都内で理事会を開き、リオデジャネイロ五輪マラソン代表として女子は福士加代子(ワコール)田中智美(第一生命)、男子は佐々木悟(旭化成)北島寿典(安川電機)石川末広(ホンダ)を新たに選び、発表した。昨夏の世界選手権女子7位で、既に決まっていた徳島県の伊藤舞(大塚製薬)を合わせ、計6人の代表が出そろった。

 ◎伊藤、メダル争いへ決意

 「メダル争いをするには2時間22分30秒が必要。そのタイムに少しでも近づけるよう準備していきたい」。17日、リオデジャネイロ五輪の女子マラソン代表に正式決定した伊藤は、会見であらためて決意をにじませた。

 最初の五輪選考大会となった昨年8月の世界陸上北京大会で、日本勢最上位の7位(2時間29分48秒)に入り、いち早く代表が内定した。12月には河野監督とリオデジャネイロ入りして試走した。

 海沿いを周回するコースについて「起伏が少なく平坦」との印象を持ち高速レースとなることを懸念。太西洋から吹き付ける風の影響で体がぶれて、疲労につながることも警戒する。路面の傾きや荒さも気になったそうで、年末からの沖縄合宿ではスピードと体幹を強化するとともに、フォームや足の接地の仕方の修正といった課題の克服に取り組んだ。

 年が明けて1月の都道府県対抗女子駅伝を皮切りに大阪ハーフ、全日本実業団ハーフと2週間おきに3レースに臨んだ。

 最も確かめたかったのは、試走後に強化してきたスピード。大阪ハーフは目標通りのタイムで走って初優勝したが、「疲れが抜け切らなかった」と振り返る実業団ハーフではペースの変化についていけず、10位に終わった。

 しかし、河野監督は「今はいろんな状況を試す段階」と心配していない。五輪の女子マラソンまでちょうど150日。本格的なマラソン練習は3カ月前の5月中旬から行う。体に負担を残す高地練習はあえて外し、じっくりとコンディションを高めていく。