陸上の20キロ競歩のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた全日本競歩能美大会は20日、石川県能美市日本陸連公認コースで行われた。2012年ロンドン五輪女子日本代表の渕瀬真寿美(大塚製薬)は1時間31分45秒で4位に終わり、日本陸連が定めた3位内の選考条件を満たせなかったため、2大会連続の五輪出場を逃した。

 岡田久美子(ビックカメラ)が1時間30分3秒で制したが、1時間29分15秒の派遣設定記録には届かず、内定は得られなかった。

 男子は20歳の松永大介(東洋大)が1時間18分53秒で優勝し、初の五輪代表に決まった。ロンドン五輪代表の西塔拓己(愛知製鋼)が2位、藤沢勇(ALSOK)は5位だった。男子の代表枠は最大3で、2月の日本選手権を制した高橋英輝(富士通)は既に決定済み。日本選手権2位の藤沢と西塔が残り1枠を争う。代表は日本選手権50キロ競歩(4月17日・石川県輪島市)後に発表される。

 昨年の大会で世界新記録を出した男子の鈴木雄介(富士通)は欠場した。

◎2大会連続の夢消える 渕瀬

 中盤すぎまで粘りのレースを展開した渕瀬だったが、最後に突き放されて無念の4位に終わった。日本人歴代最高の11位と健闘した4年前のロンドン五輪に続く2大会連続出場の夢が消え、「ゴール後は頭の中が真っ白になった」と唇をかんだ。

 序盤から飛び出した最有力候補の岡田を2位集団で追い掛けた。だが、選考条件の設定タイムを意識しすぎて「力みも出た」と振り返る。残り4キロを切って2位浅田(DNP西日本)、3位五藤(中部学院大)が仕掛けたスパートから取り残された。

 長い間、左膝の故障に悩まされてきた。今大会も再発を懸念して、納得のいく練習を十分に積むことはできなかった。持ち味とする終盤の追い込みを見せられず、ライバルの背中が小さくなっていった悔しさが言葉の端々からにじみ出る。「やはり万全の状態で、きちんと練習を積み重ねることが大事。今後に生かしたい」。最後は振り絞るように課題を口にした。