野球独立リーグの四国アイランドリーグplus(IL)と4球団は31日、2015年の収支などについて高松市内で会見し、徳島インディゴソックス(IS)はスポンサー収益減などで赤字が2103万円に膨らんだことを報告した。徳島を除く3球団は黒字で、リーグ全体の赤字は2005年の発足以来、最少の1017万円になった。

 球団などによると、15年は前年より10試合減って34試合となった影響を受け、徳島ISの観客動員数は22%減の1万2351人。1試合平均は363人で、前年比2人増にとどまった。

 スポンサー収益、入場料などによる収入は33%減の5829万円。支出は試合日程の集中化(4~5月、8~9月)で1千万円近く節減して7932万円に抑えたが、収入減を埋めきれず、赤字は昨年の106万円と比べて約20倍近くになった。

 南啓介社長は16年について「単年度赤字の解消に取り組む」と表明。具体的には、選手とファンが直接交流する機会を増やして入場者を増やすほか、新規スポンサー獲得や張泰山選手の入団によって見込まれる台湾からのインバウンド(訪日外国人旅行客)向けの商品販売などで、収入源を確保するとした。

 愛媛の観客動員数は3万5206人(1試合平均880人)、香川は2万719人(575人)、高知が1万7682人(520人)。黒字額は愛媛245万円、香川2041万円、高知1000万円だった。

 リーグ全体の観客動員数は9%減の8万5958人で、1試合平均観客数は34人増の597人。収支の赤字は11年連続で、北米遠征などで支出が16%増えたほか、大口スポンサーからの収入が減るなどした。

◎新社長に森本氏 四国IL

 四国ILは31日、リーグ運営会社IBLJ(高松市)の鍵山誠代表取締役社長(48)が25日付で退任し、後任にスポーツマーケティング会社代表取締役社長の森本美行氏(54)が就いたと発表した。トップの交代で、経営をさらに強化するのが狙い。

 同市であった会見で、森本新社長は「地域の人々が応援するチームが身近にあるのは、本当に素晴らしい。歴史あるリーグを軸に、スポーツを通じて人口減などの課題にも取り組む」と抱負を述べた。

 鍵山氏は「経営面でできることはやり切った。新しい角度からリーグを見てもらうことで、新たなブレイクスルーが起こせると思う」と説明。リーグ事務局の理事長と一般社団法人日本独立リーグ野球機構の会長職は継続する。