2016年度の徳島の陸上シーズンが9、10の両日、鳴門ポカリスエットスタジアムで行われる徳島カーニバルで幕を開ける。8月のリオデジャネイロ五輪に県内から何人が出場するかが、最大の焦点で、大塚製薬勢が参加条件となる標準記録の突破と6月の日本選手権優勝を狙う。大学、高校、中学生は投てきや跳躍種目などに有望選手が数多く、国体、全国高校総体、全日本中学校選手権といった主要大会で上位入賞を目指す。

 [一般]女子マラソンで五輪出場を決めている大塚製薬の伊藤舞は、11日からニュージーランドで合宿し、基礎的な体力を底上げする。5月の県選手権5000メートル、関西実業団の1万メートルに出場した後、本格的なマラソン練習に取り組む。

 伊藤に続く五輪出場を狙うのが、男子400メートルの金丸祐三、110メートル障害の大室秀樹、3000メートル障害の松本葵の3人。金丸は昨年の日本選手権の予選で45秒22を出し、既に標準記録(45秒40)を突破しているため、6月の同選手権で優勝した時点で代表に決まる。

 大室は昨年11月、13秒54の日本歴代3位の自己ベストタイをマークし、標準記録(13秒47)にあと0秒07と迫った。3月からの米国遠征でも好調を維持。国内初戦となる織田記念、関西実業団選手権で標準記録突破を狙う。

 8分30秒49の自己ベストを持つ松本も標準記録(8分30秒00)突破まであとわずか。徳島カーニバルを皮切りに、兵庫リレーカーニバル、関西実業団選手権の出場を予定している。

 大塚製薬勢以外では投てき陣のレベルが高い。女子では円盤投げで中田恵莉子(四国大ク)が日本選手権で頂点を目指すほか、砲丸投げの西川チカコ(福岡大)に期待がかかる。男子は、昨年の全国高校総体の円盤投げと、砲丸投げで2冠に輝いた幸長慎一が四国大に進み、さらなる飛躍を期す。砲丸投げでは、武田歴次(日大)も見逃せない。

 このほか、短距離の小山晶(立命大)、3月の松江ハーフマラソンを初制覇した緒方美咲(松山大)の女子2人に注目が集まる。

 [高校]投てきに有力選手がひしめく。昨年10月に行われた日本ユース選手権(16・17歳)の女子ハンマー投げで3位の泉花奈(生光学園)、円盤投げで3月に自己ベストの41メートル81をマークした高木智帆(鳴門渦潮)が全国総体での上位をうかがう。

 男子は、日本ユース選手権の円盤投げで5位に入った田口敦士(生光学園)が有力。昨年の全日中の砲丸投げで2位に入り今春、生光学園に入学した三田穂貴も国体などで上位入賞が期待される。

 跳躍は、女子走り幅跳びの山本渚(鳴門)喜多世奈(徳島市立)が全国レベル。走り高跳びで日本ユース選手権3位の小笠原麻結(城南)も楽しみ。

 [中学]学年別のジュニアオリンピック男子1500メートルで2年連続で入賞している生田琉海(阿南二)が最終学年となり全日中での表彰台に意欲を見せる。女子走り幅跳びの吉田美優(阿南)、中長距離の小林璃々(羽ノ浦)も活躍しそうだ。