断崖に立つ小便小僧=三好市池田町

 標高約200メートルの断崖に立つ観光スポット「祖谷渓の小便小僧像」(三好市池田町松尾)の柵を乗り越えて像の横で撮った写真が、写真共有アプリ「インスタグラム」などに多数投稿されていることが20日、分かった。転落防止ネットはなく、像を管理する県は「極めて危険。注意を喚起したい」としている。

 写真はインスタグラムや会員制交流サイト(SNS)フェイスブックに少なくとも30件投稿され、像の横でポーズを決める人が多かった。逆立ちしたり、像の頭を抱えたりした人もいた。投稿には「#スリル」などと記されていた。

 像の立つ崖は県道山城東祖谷山線沿いにあり、谷側にせり出している。県は道路側に柵(高さ約130センチ)を設置。乗り越えて像に近づかないよう、看板を掲げて注意を促している。

 像は、子どもたちが断崖に立って度胸試しをしたと伝えられていたことから、1968年に彫刻家で徳島大名誉教授の河崎良行さんが制作。国内外から大勢の観光客が訪れている。