サッカーJ2の徳島ヴォルティスは、23日午後4時から京都市西京極総合運動公園で13位の京都と対戦する。前節は先制しながら引き分けて勝ち点3を逃し、19位と低迷する徳島。4試合ぶりの白星を敵地でつかみ、順位アップのきっかけとしたいところだ。
京都は昨季17位と、J2では初めて2桁順位に終わり、GK菅野ら守備陣を補強した。今季は開幕から4戦連続で引き分け。第5節で初黒星を喫したものの、第6、7節で連勝を飾った。熊本地震の影響で第8節は中止となり、通算成績は2勝4分け1敗で勝ち点10。運動量が豊富なFWロビーニョ、2得点のFW有田ら攻撃陣を中心に能力の高い選手が多く、1桁順位へ士気が高まっている。
徳島は8試合を終えて1勝2分け5敗で、勝ち点5。首位のC大阪に勝ち点で15差をつけられ、J1昇格プレーオフ圏内にいる6位の千葉とは9差となっている。無失点試合はなく、12失点はリーグワースト2位。1試合平均失点は1・5点で、2点以上取らないと勝ち点3を奪えない計算になるが、得点は1試合平均0・88点と物足りない。
攻守がかみ合わず上昇気流に乗れない中、前節の山口戦は中盤を分厚くすることで前線への推進力が生まれ、先制点につながった。
長島監督は「良かったところは継続する」と話しており、今週の練習でも4-4-2の基本システム以外に、山口戦で取り入れた3バックの布陣などを試し、それぞれ連係を確認した模様だ。DF藤原は「自分たちのサッカーをどれだけできるかが大事になる」と表情を引き締める。
両チームの対戦成績は徳島の5勝3分け8敗。直近の2シーズンは徳島の3勝1分けと優位が続く。素早い切り替えから前にパスをつなぐスタイルなどは似通っており、徳島としては攻撃のバリエーションで京都を上回り、より多くの決定機を生み出したい。