徳島県警は20日、徳島市内の60代男性が架空請求で約2080万円をだまし取られたと発表した。
捜査2課によると9月上旬、男性の携帯電話に外国金融機関の関係者を名乗る者から「あなたの近親者が亡くなったので遺産相続をしてほしい」といった内容のメールが届き「遺産相続のために弁護士を雇う必要がある」などと伝えられた。
男性は、紹介された弁護士を名乗る者とメールをやりとり。相続に必要な書類の取得費用などの名目で、9月下旬から10月下旬の6回にわたり、計約2080万円を国内外の指定口座に振り込んだ。
窓口で送金依頼を受け付けた県内金融機関から11月上旬、男性の自宅に届いた文書を家族が見て不審に思い、県警本部に相談して発覚した。
県警が今年認知した特殊詐欺被害は20日時点で32件(前年同期比26件減)、被害額は1億5565万円(同6772万円増)となっている。