待望の”和製飛ばし屋“誕生を予感させた。17日に三重県東建多度CC名古屋で行われた男子ゴルフ国内開幕戦の東建ホームメイト・カップで、大阪学院大4年のアマチュア、亀代順哉(鷲敷中-香川西高出)が通算5アンダーで6位と健闘した。
3日にJクラシックゴルフクラブ(阿波市土成町)で行われたチャレンジトーナメント開幕戦のNovil(ノヴィル)カップ2016で、25位タイとなり、ローエスト(ベスト)アマを獲得したばかり。東建ホームメイト・カップでは第2日に7オーバーをたたきながら、平均300ヤードを超えるドライバーを武器に盛り返した。「プロのセッティングでこのスコアは自信になる」と確かな手応えを口にした。
那賀町出身。11歳の時に二つ上の姉の練習についていったのがきっかけでクラブを握った。身長167センチと上背はないが、体重85キロとがっちりとした体格。特に走り込みと筋力トレーニングで鍛え上げた太ももは68センチで「ウエストで選ぶとはけるズボンがない」と苦笑いを浮かべる。
フォームも安定し、この1年で飛距離は20ヤードも向上。今大会第2日の17番では耳をつんざくような打球音を残したティーショットで337ヤードを計測して、ギャラリーの度肝を抜いた。平均飛距離で1位。「この身長でも飛ばせるところを見せたかった」と胸を張った。
憧れは同じ四国出身の松山英樹。中学3年の時、国体予選で一緒にラウンドした思い出を楽しげに振り返る。課題はショートゲームの精度という21歳の成長株。「実力をつけて、いずれ松山選手と同じ舞台に立てるようにしたい」と意気込んでいる。