徳島市の国府町商工会と阿波しじら織協同組合は、藍染やしじら織の特徴を生かした日傘とコック服を開発した。21、22両日に東京で開かれる繊維総合見本市「JFWジャパン・クリエーション2019」に出展し、生地の使い方を提案する。
協同組合に加盟する長尾織布、岡本織布工場(いずれも徳島市国府町)、阿波友禅工場(同市応神町)の3社が、地場産業のブランド化を手掛けるスタイリストの助言を受けて作った。
日傘にはしじら織やデニム生地を用い、生地にぼかし染めの技法を取り入れるなどしており、清涼感のある色合いと軽さを感じさせるデザインに仕上げている。
コック服は、国府町内の飲食店3店での使用を想定して開発。書店とカフェを併設した「バースブック珈琲」のコック服は、藍染と柿渋染めの2色で表現した。フランス料理店「ラトリエブラン」のコートは、シェフの日用品として使いやすいよう工夫した。
日傘、コック服とも価格は未定。県内外での販売を視野に入れている。国府町商工会は「しじら織や藍染の使い方を知ってもらい、販路の拡大につなげたい」としている。
ジャパン・クリエーションには国内外の約300団体・企業が出展する。