ソフトバンクからドラフト4位で指名された鳴門市出身でJR東日本(東京)の板東湧梧投手(22)=182センチ、78キロ、右投げ右打ち、鳴門高出=の入団が21日、決まった。東京都内のホテルで入団交渉を行い、契約金6千万円、年俸1千万円で合意した(金額は推定)。背番号は未定。12月6日に福岡市内で入団発表を行う。
ソフトバンクのユニホームに袖を通した板東は会見で「いよいよ(プロ)という感じ。先発で試合をつくり、勝利に貢献する」と力強く抱負を語った。1年目の目標に10勝を掲げ「まずは1勝したい」と意気込んだ。
10月のドラフト会議の指名後にソフトバンクの宮崎キャンプを見学。選手個々にチームを引っ張っていこうという意識の高さを感じたと言い、合流までの冬の自主トレーニングでは「全ての面でスケールアップする」と意欲を見せた。
同席した宮田善久アマスカウトは「クレバーな投球ができる。先発や中継ぎで活躍した摂津正投手のようになってほしい」と期待を込めた。
板東は、しなやかなフォームから繰り出す140キロ台後半の直球と多彩な変化球が武器。社会人5年目の今季は都市対抗大会で好投するなど活躍した。地元徳島の反響も大きく「プロのすごさを実感している。頑張らないと」と表情を引き締めた。