徳島市が市文化センター跡地(同市徳島町城内)に建設する新ホール整備計画で、来館者用の駐車場を10台分しか確保していないことが21日、分かった。市条例では施設の延床面積に応じて必要台数を定めており、現計画では約60台が必要となる。市は今後、跡地周辺の民有地などで不足分を確保する方針。
この日開かれた市議会まちづくり対策特別委員会で報告された。公共建築物の駐車場について規定する「市附置義務条例」では、延床面積150平方メートルにつき1台を、敷地から200メートル以内に確保しなければならないと定めている。
整備計画では新ホールの延床面積は約8800平方メートルで、条例に基づくと約60台分の駐車場が必要。しかし、センター跡地の敷地面積が狭いため、主催者用8台と障害者用2台の計10台分しか確保できていないという。
市文化振興課は「民有地や公有地を活用すれば、残り50台分を十分確保できると考えている」とした。
取り壊し中の文化センターには、建物南側に約60台の駐車場を備えていた。
また、1500席程度の大ホールやリハーサル室などを備える一方、小ホールは設けないとする方針や整備スケジュールも説明された。