関西広域連合は21日、大阪市で連合委員会を開き、消費者庁の徳島県への全面移転など、政府関係機関の関西移転を進めるよう、国に緊急申し入れを行うことを決めた。
緊急申し入れは、消費者庁の徳島移転のほか▽京都移転が決まっている文化庁の機能強化▽4月に和歌山県に整備された「統計データ利活用センター」が提供できるデータの充実▽政府機関のさらなる地方移転の推進-の3項目。年内にも政府・与党に申し入れる。
連合委員の飯泉嘉門徳島県知事は「来年6月に閣議決定される『まち・ひと・しごと創生基本方針』で、消費者庁の徳島移転の可否が示される可能生が高い。半年前のこのタイミングで申し入れるべきだ」と説明した。
連合委員会はまた、任期満了に伴う連合長選挙を行い、井戸敏三連合長(73)=兵庫県知事=を再選した。任期は12月4日から2年間。井戸氏は2010年の連合発足から連合長を務めており、5期目。立候補者はおらず、飯泉知事ら参加首長が井戸氏を推薦し、出席した委員全員の賛成で決まった。