バスケットボールの第94回天皇杯・第85回皇后杯全日本選手権2次ラウンド徳島大会(日本バスケットボール協会主催、徳島新聞社共催)は12月1、2の両日、鳴門アミノバリューホールで開かれる。県内での国内トップのBリーグ1部(B1)チームの試合は初めて。女子で6連覇を狙うJX―ENEOSサンフラワーズ(Wリーグ)に所属する徳島県出身2選手の活躍も注目される。

 徳島など全国8会場で行われる2次ラウンドから男子はB1の18クラブ、女子はWリーグの12チームが加わる。徳島大会には男子4、女子3チームが出場。トーナメント方式で来年1月のファイナルラウンド進出チームを決める。

 男子はB1の2チームによるファイナルラウンド進出争いが予想される。名古屋ダイヤモンドドルフィンズは昨季、西地区2位でプレーオフに進出。今季も現在2位と安定した強さを誇る。サンロッカーズ渋谷は東地区4位。得点数でリーグ5位のライアン・ケリーやロバート・サクレらNBA経験者が引っ張る。

 一方、都道府県代表のファイサンズ岡山と福岡第一高校は1次ラウンドを勝ち抜いた勢いを持ち込めるか。体格や技術面で差はあるものの、粘り強い戦いで下克上を狙う。

 女子は優勝候補筆頭のJXに日立笠戸(山口)とELEVEN(岡山)の勝者が挑む。Wリーグ10連覇中のJXはセンターフォワード渡嘉敷来夢やフォワード宮澤夕貴らタレントがそろい、攻守に死角は見当たらない。
 

[左]藤本愛瑚[右]西山詩乃(©Wリーグ)

 

 徳島市出身のガードフォワード西山詩乃(八万アウルズ―大阪・樟蔭東中―愛知・桜花学園高出)と、ルーキーのフォワード藤本愛瑚(小松島中-桜花学園高出)も帯同。2人は今季、リーグ戦全10試合に出場し、西山は素早い切り替えからの3点シュート、藤本は1対1で競り負けないフィジカルで勝利に貢献している。