J2徳島ヴォルティスの2017年シーズンの新体制発表会が14日、徳島市のあわぎんホールで開かれ、リカルド・ロドリゲス新監督は「情熱」「アグレッシブ」などJ1昇格に向けてチームに求められる要素を11のキーワードで示した。岸田一宏社長はスローガンに「意気込みが天を突くほど盛んなこと」を意味する「意気衝天(いきしょうてん)」を掲げた。
欠席したGK長谷川を除く選手29人、スタッフ11人がスポットライトを浴びて一人ずつ登壇。最後に濃紺のスーツ姿のロドリゲス監督がステージに立つと会場はひときわ大きな拍手に包まれた。
ロドリゲス監督は約750人のファンやサポーターを前に「みなさんに満足してもらうことが私の使命」と述べ、11のキーワードを一つ一つ説明した。
チームはJ1に自動昇格できる2位内という昨季目標から「下方修正」し、プレーオフに進出できる6位内を目指してシーズンに臨む。11のキーワードは目標を成し遂げるための指針や選手の心得となるもので、選手に対しては相手ゴールに向かって勇敢に前進することなどを求めた。
説明後、ロドリゲス監督は「サポーターも含めて一つのチーム。みんなで強いチームを作っていきたい」と応援を呼び掛けた。
選手を代表してMF岩尾が「新しい自分たちのスタイルを磨きながら質を高め、目標に向かって進む」と決意を述べた。
チームは16日から22日まで高知県立春野総合運動公園で1次キャンプを実施。24日から2月4日まで宮崎で2次キャンプを行い、26日の開幕戦(東京V戦)に備える。
ロドリゲス監督の11のキーワード
<1>情熱=情熱を持って前進する
<2>アグレッシブ=相手のゴールに向かい、激しくボールを奪いに行く
<3>約束事=全力を尽くす
<4>野心=勝利を狙い、昇格を目指す
<5>勝者のメンタリティー=どのような試合をするかではなく、絶対勝つという気持ちで向かう
<6>勇敢=相手ゴールに向かって勇敢に突き進む
<7>楽しむ=選手だけではなく、サポーターも楽しめるプレーをする
<8>チームスピリット=強い相手がいてもチームが一つになることで上回る
<9>ポジティブ=前向きな気持ちで困難を打開する
<10>ハードワーク=ハードワークなくして成功は手に入らない
<11>謙虚=現状に満足せずに何事にも取り組む