J2の徳島ヴォルティスは決定力不足が響き、6勝4分け11敗(勝ち点22)の16位で今季を折り返した。J1に自動昇格できる2位のC大阪には勝ち点で21点差をつけられており、10日からの後半戦を前に目標をプレーオフ出場(6位内)に下方修正。連勝がなく、苦しみ抜いた前半戦を振り返る。

 徳島の1試合平均シュート数7・76本、得点の0・86点はともにリーグワースト3位。得点力は前半戦が終了するまでアップしなかった。

 攻撃面は3月の熊本戦から精彩を欠いた。相手を上回るシュートを放ったにもかかわらず、フィニッシュの精度を欠いて0-1。4月の松本、札幌戦は先制を許した後、守りを固められて、いずれも0-1で逃げ切られた。

 序盤から負けが先行して、4月を終えても勝利は讃岐、京都戦の2試合だけだった。スタートダッシュにつまづき、戦術を変える転機となったのが5月の横浜FC戦だ。この試合は0-3で完敗し、濱田主将は「ボールを横に動かすだけで、前に出せていなかった」と振り返る。

 横浜FC戦後、チームはシーズン当初から目指していたように、縦方向に速い攻撃を仕掛けることを再確認。得意のサイド攻撃と合わせ、攻め方のバリエーションを増やすことに努めた。

 次節の清水戦はMFカルリーニョスが戦列に加わったことも奏功し、前線が活性化。4月半ば以降、基本システムを4バックから3バックに変えて、守りに安定感が出てきたこともあり、5月は3勝1分け1敗と結果を出した。

 しかし、勝ち続けることはできなかった。攻守がかみ合うゲームが少なく、6月の町田戦では相手を上回る好機をつくりながらも決定機を外し、勝ち点を落とした。「クロスの数は増えたが、質を上げないといけない」とMF内田は話す。攻撃面が好調なときは守りのほころびが目立ち、連勝はゼロだった。

 11試合の敗戦はリーグワーストで、うち完封負けは7試合に達した。11敗のうち、9敗までは1点差での敗退。先制された9試合は1分け8敗と分が悪く、逆転勝ちはなかった。

 長島監督は「前半戦の序盤は相手に合わせることもあったが、中盤以降は自分たちのスタイルが確立してきた」と、後半戦での巻き返しに意欲を見せる。6位の清水との勝ち点差は12。プレーオフ進出を実現するためには、これ以上引き離されることなく、連勝を重ねるしかない。