有名アニメ制作会社「タツノコプロ」のアート作品を探すイベント「タツノコジェニック! 88スポットアートめぐり『四国まるごと美術館』」が、四国4県の88施設で開かれている。各会場にはアート作家が制作したアニメキャラクター作品が1~4点展示され、観光客らを楽しませている。12月16日まで。
タツノコプロは「タイムボカン」シリーズや「科学忍者隊ガッチャマン」などで知られる。同社のキャラクターを活用して四国の観光活性化を図ろうと、広告代理店デイリー・インフォメーション関西(大阪市)が初めて企画した。
四国八十八カ所霊場にちなみ、4県の観光地や飲食店、宿泊施設など88会場に同社のアニメ作品をモチーフにしたアート作家92人の絵画やオブジェ132点を展示。作品のそばにあるQRコードをスマートフォンに読み込んで作品を集めると、各種プレゼントに応募することもできる。
徳島県内の会場は大鳴門橋架橋記念館エディや太龍寺ロープウェイなど23施設。徳島駅クレメントプラザ(徳島市)では、阿波踊りを踊る「ヤッターマン」のドロンボー一味を描いたアクリル画(縦30センチ、横24センチ)などが展示されている。
協賛企業によるコラボ企画もある。徳島バス(同市)は、ガッチャマンや「マッハGoGoGo」などをデザインに取り入れた高速バス回数券と、徳島駅と各会場を結ぶ路線バスの乗車券セットを販売。「ハクション大魔王」などをラッピングした高速・路線バスの運行も始め、イベントをPRしている。
デイリー・インフォメーション関西の担当者は「芸術の秋に各会場を巡りながら、四国の旅を楽しんでほしい」と話している。