30位以内を目指す徳島県チーム

30位以内を目指す徳島県チーム

 第22回全国都道府県対抗男子駅伝は22日午後0時半から、広島市の平和記念公園を発着点とする7区間48・0キロで行われる。徳島は箱根駅伝に出場した國行(東海大)ら好調の一般勢と、成長株の中学生を擁する。高校勢はやや選手層が薄いものの、堅実につないで昨年の31位を上回る30位以内を目指す。

 起伏の激しい3区(8・5キロ)を預かる國行は箱根駅伝直後の徳島駅伝で2区間を走り、いずれも区間賞を獲得。7区(13キロ)のアンカー上村(大塚製薬)も元日の全日本実業団駅伝3区で3人を抜くなど、見せ場をつくった。最長区間で、実業団らしい走りを見せて順位浮上を狙う。

 浮沈の鍵を握るのは5区間26・5キロを占める中高生区間。中学生2人の3000メートル平均タイムは昨年より約7秒速いとはいえ、高校生3人の5000メートル平均は約12秒遅い。高校生が踏ん張り、ブレーキ区間をつくることなくつなぎたい。

 1区(7キロ)は、昨年12月の都大路でも第1走者を任された土井(つるぎ高)。持ち前の粘り強さを発揮し、35位以内でたすきを渡して後続に弾みを付けるのが目標だ。

 2区(3キロ)は3000メートルの全国中学ランキング17位の生田(阿南二中)が走る。自己ベストの8分38秒93を出した昨年10月末から、好調を維持。30位以内まで順位を押し上げ、3区國行につなぎたいところだ。

 4区(5キロ)と5区(8・5キロ)は、県高校5000メートルランキング3位の志摩(鳴門高)と同2位の大倉(小松島西高)がリレー。2人は昨年11月の県予選で敗れて都大路出場を逃しており、悲願の全国舞台で雪辱の走りができるか。

 6区(3キロ)の仁木(高浦中)は昨年12月に3000メートルで自己新の8分49秒25をたたき出し、徳島駅伝では一般区間で区間賞を獲得するなど調子は上向き。安定感のある走りを披露し、アンカー上村につなぐ。

 年末には合宿を行い、順調に調整してきた。犬伏監督は「厳しい戦いが予想されるが、一般と中学生でしっかり流れをつくることができれば目標達成が見えてくる」と話した。