[上]打撃練習に励む鳴門の選手=兵庫県西宮市の大阪ガス今津総合グラウンド[下]テレビで佐久長聖の試合を見る選手=神戸市内のホテル

 第98回全国高校野球選手権大会は7日、甲子園球場で開幕する。5年連続11度目の出場となる徳島県代表の鳴門は、開幕試合(午前10時半開始予定)で、2年ぶり7度目出場の佐久長聖(長野)と戦う。両校とも投手力が高く、小技を使いながら手堅く得点するよく似たチーム。鳴門が勝利するためには3、4点勝負の接戦に持ち込むことが不可欠だろう。

 鳴門のエース河野は立ち上がりに特に気をつけ、制球よく打たせることを意識したい。徳島大会は4試合で6失策と乱れた。開幕試合の雰囲気にのまれず、野手が落ち着いてプレーしてアウトを積み重ね、攻撃に移ることができるか。

 佐久長聖打線は勝負強さが光り、上位から下位まで切れ目がない。6試合で19四死球を選び、17犠打と手堅い。中軸は特に勝負強く、3番元山、4番甲田は各4打点、5番中村は7打点。河野としては、中軸の前に走者を出さないことが何よりも大切だ。

 佐久長聖の右腕塩沢は長野大会決勝で先発し、チェンジアップを駆使して2失点完投。エースナンバーを背負う右腕小林は140キロ超の直球とスライダーが武器で、制球力が抜群。右の安藤、元山、左の森本の3投手も登板経験がある。

 長野大会と同様、継投が予想され、タイプの違うさまざまな投手を鳴門打線がどう打ち崩すかも焦点になりそうだ。右投手に対しては、両打ちを含めて6人の左打者が好機をつくりたい。1~3番の日野、鎌田、冨士が初回から揺さぶり、先取点を奪うことができれば、勝利が見えてくるだろう。

 鳴門は徳島大会でのチーム打率が2割9分4厘にとどまった。その後、調子を上げているとはいえ、好機が数多くめぐってくるとは考えにくい。勝負強い4番手束、5番佐原の中軸が好機を確実にものにし、打線に勢いをもたらしてほしいところだ。