ブラジルらしい、陽気でエネルギッシュな開会式だった。6日午前、リオデジャネイロ五輪が開幕した。最大8万人収容の巨大なマラカナン競技場の一角で、祭典の幕開けを見た。

 開始1時間前になっても観客はまばら。高額なチケットや五輪の支持率の低さから「もしかして」と心配したが、無用だった。観客席はぎっしり埋まり、カウントダウンが始まるころには会場中に口笛が鳴り響いた。

 さすがはカーニバルの国だ。観客は楽しみ方をよく知っている。出演者に合わせて陽気に踊り、手拍子を送る。日本でもよく知られているボサノバの名曲「イパネマの娘」が流れ出すと、大勢の観客が一緒に歌い出したのには感動した。シャイな日本人には、なかなかまねのできない芸当のように思う。

 ブラジルの歴史と地球環境をテーマにしたアトラクションも興味深かった。歴史の中には日本人移民のことも盛り込まれた。全ての観客を巻き込んで一体感が生まれ、ブラジル人気質がにじみ出た素晴らしいセレモニーだった。4年後の東京大会の参考にもなることだろう。