遠い異国の地で心強い助っ人がいる。徳島新聞を含む7社が共同で契約した通訳のファビオ・ヤスユキ・ナカマツさん(30)だ。サンパウロ市在住の日系2世で、タクシーの手配や交通機関の案内など、通訳だけではなく、取材活動を幅広くサポートしてもらっている。

 父母は沖縄県生まれ。日系人の多い同市で日本料理店を営み、ナカマツさんも店を手伝う一方、ノリなど日本の食品の販売業を手掛けている。店の一番人気はやはり寿司で、日系以外のブラジル人にも非常に好評だという。

 日本語は20歳の頃から3年間、東京で仕事をしていたときに覚えた。培った語学力を五輪で生かしたいと考え、知人を介して通訳の仕事を引き受けた。

 見た目は日本人そのもので、好きなスポーツを聞くと「野球」と言う。「日系人を中心に、周囲はサッカーより野球をしている人が多かったので」。5歳で始め、投手をやりたかったがずっと捕手だったそうだ。

 それだけに、3大会ぶりに野球が実施種目になる4年後の東京大会を楽しみにしている。「ぜひ日本に行って野球を見たいね」。流ちょうな日本語で夢を語った。