JA市場町(阿波市市場町)は、地元農家が栽培する酒米「あわいちば山田錦」を使った日本酒「阿讃」を売り出した。県内JAがオリジナル銘柄の日本酒を販売するのは、JA東とくしま(小松島市)に次いで2例目。
あわいちば山田錦を扱った実績のある三芳菊酒造(三好市池田町)に製造を委託。「純米大吟醸」「純米吟醸」「特別純米」の3種類を用意した。アルコール度数はいずれも15度で、甘口でフルーティーな味わいに仕上がっている。
ラベルには阿讃山脈と山田錦の稲穂が描かれている。720ミリリットル入りで、価格は純米大吟醸が2160円、純米吟醸が1620円、特別純米が1404円。
あわいちば山田錦は米粒の中心にあるでんぷん質「心白」の部分が大きく、良質な麹菌が育つとされる。JA市場町は農家の所得向上につなげようと、2016年から栽培を奨励しており、管内の16戸が約21ヘクタールで生産。年間約82トンを県内の酒造会社に出荷している。
「阿讃」はJA市場町本所のみで取り扱う。問い合わせは同JA<電0883(36)2113>。