打撃練習に励む鳴門の選手=兵庫県西宮市の津門中央公園野球場

 第98回全国高校野球選手権大会第7日の13日、徳島県代表の鳴門は第4試合(午後3時半開始予定)で、選抜大会で優勝した智弁学園(奈良)と戦う。打力では相手が上回っていることは否めない。鳴門打線がしっかりつないで5、6点をもぎ取り、接戦に持ち込めるか。

 智弁学園の右腕村上は制球力が抜群で最速145キロの直球と、緩いカーブやスライダー、チェンジアップなどを投げる。1回戦では無四球で完投した。

 鳴門は1回戦の佐久長聖(長野)戦では7安打で3得点。1番日野が2安打と復調し、2番鎌田、本塁打を放った4番手束が好調を維持しているのは心強い。ただ、村上から一気に大量点を奪うのは難しいだろう。

 こつこつと得点を積み重ねて接戦に持ち込むためには、緩急をつけた投球に惑わされず、狙い球を絞ることが肝心だ。1回戦で無安打だった3番冨士、6番矢竹らの奮起も欠かせない。バントなどで走者をきっちり得点圏に進めて先取点を奪い、相手を慌てさせる展開に持ち込めるかどうか。

 「長打は避けたい」と森脇監督が話すように、智弁学園打線は強力だ。奈良大会では5試合で5本塁打。1回戦では3番太田が本塁打を放つなど13安打で6点を挙げており、4犠打と手堅さも光った。

 切れ目のない打線を相手に、鳴門の左腕河野の粘りも焦点になる。1回戦では9安打を浴びながらも要所では切れのある直球で後続を断った。智弁学園打線に連打を許すようだと、苦しくなってしまう。甘い球は初球からでも積極的に振ってくるだけに、制球に細心の注意を払う必要がある。

 持ち味である右打者の内角低めへの直球を効果的に使うためにも、捕手佐原のリードが重要になるだろう。野手は1回戦に続き、無失策で投手をもり立てたい。