飯泉知事

 徳島県の飯泉嘉門知事が、来年4月に予定される次期知事選に5選を目指して立候補する意向を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。30日に開会する県議会11月定例会で表明する公算が大きい。徳島県知事で5選に挑むのは、1981年の知事選に出馬し5選を果たせなかった武市恭信氏以来。現時点で他の立候補表明はないが、選挙戦になれば多選の是非を軸に論戦が繰り広げられることになりそうだ。

 知事の5選に向けては5月以降、経済団体や福祉団体など各種団体が相次いで立候補を要請。知事後援会によると、既に前回知事選の約90団体を上回る108団体が出馬要請や推薦をしている。

 知事はこれまで出馬について明言を避けてきたが、関係者の一人は、12月9日に徳島市で知事の政治資金パーティーが開かれることから「11月定例会での表明後、パーティーで機運を盛り上げる流れだ」と語った。

 現職の徳島県知事の出馬表明は県議会の定例会で行うことが慣例化しており、飯泉知事も再選、3選、4選を目指した際は県議会で表明している。

 飯泉知事が共産新人候補を大差で破った2015年の前回知事選は自民党県連のほか、県議会の自民系2会派(当時)、公明、民主系会派が飯泉知事を推薦。今回も自民や公明など県議の大半が支持するとみられるが、自民党県連内には5期という「多選」の弊害を懸念する声もくすぶっている。

 知事は大阪府池田市出身の58歳。東京大法学部卒。1984年に自治省(現総務省)に入省し、2001年に徳島県商工労働部長に就任した。03年5月の知事選で初当選し、4期連続で当選している。