宮崎市の県総合運動公園ラグビー場で2次キャンプに臨んでいるJ2徳島ヴォルティスは27日、翌日のJ2長崎との練習試合に備え、セットプレー時の守備などをチェックした。副主将に決まったGK長谷川らキーパー陣が素早い反応を見せた。
セットプレーは、攻撃側の人数や配置を変えるなどさまざまな場面を想定。守備側はラインの上げ下げやボールを奪ってから速攻につなげる動きを何度も確認した。
GK陣も活発だった。梶川は低い弾道のシュートに難しい体勢からも反応し、何度も好セーブ。長谷川も積極的な飛び出しでセンタリングのハイボールをがっちり捕球して素早くフリーの仲間に回すなど堅実さが目立った。
4人中2人が入れ替わったGK陣の始動後の練習は基礎体力の強化や基本動作の確認に主眼が置かれていたが、宮崎ではほぼ全てのフィールド練習に加わっている。ロドリゲス監督からは守備陣との連係だけではなく、リスタート時の攻撃の組み立てやパスの判断なども求められている。
中河GKコーチは「要求されるレベルは高いが選手はよく対応している。個々の成長にもつながるだろう」と手応えを感じている。長谷川は長崎戦を念頭に「無失点に抑えることも大事だが、内容を重視したい。課題が出てくる方がいい」と冷静に語った。
体力を回復させるためキャンプ3日目の練習は午前だけだった。練習試合は28日正午から同ラグビー場で行われる。