幕末に作られた太刀や短刀を紹介する企画展「阿波の幕末刀」が、海陽町立博物館で来年1月27日まで開かれている。12月16日には、居合道などの演武披露がある。
江戸時代末期に阿波(徳島)や土佐(高知)備前(岡山)で鋳造された刀剣24点と、柄や鞘などの装飾品を展示。刃長70センチ以上の太刀と25センチ前後の短刀が並び、大小異なる刀を見比べながら楽しめる。
展示の目玉はNHK大河ドラマ「西郷どん」にも登場し、柄や鞘などの外装部が長くて太い「薩摩拵」の太刀(刀身87センチ、外装部は140センチ)。鐔と鞘が糸で結ばれているのが特徴で「刀をむやみに抜かない」という薩摩藩士の心構えがうかがえる。
家族と訪れた寺前智貴ちゃん(5)は「大きくてぴかぴかした刀がいっぱいで、面白い」と熱心に見入っていた。
16日午後1時半から町内外の居合道、剣道、少林寺拳法の教室に通う人たちによる演武が披露される。
〈メモ〉
午前9時~午後5時。月曜と年末年始休館。入館料300円、高校生以下無料。問い合わせは同館<電0884(73)4080>。