歩道の防護柵に衝突した乗用車=29日午前2時ごろ、徳島県東みよし町昼間

 徳島県内で28日夜に3件の交通死亡事故が相次ぎ、5人が犠牲になった。阿波市で軽乗用車の男女3人が死亡したほか、東みよし町では乗用車が歩道の防護柵に衝突し、女性1人が亡くなった。車を運転中に用水路に転落して意識不明の重体となっていた松茂町の男性も死亡が確認された。1日に5人が亡くなる異常事態は2001年3月以来17年ぶりで、平成では2度目。県交通安全対策協議会は29日、今年4回目の交通死亡事故多発警報を全県に出した。
 
 県警交通企画課によると、今年の事故死者は30人(前年同期比1人減)。目立つのが夜間の死亡事故で20人(66・7%)が該当する。過去10年間は50%前後で推移していた。歩行中の死者7人は、全員が夜間に事故に遭った。

 28日の3件の事故は、いずれも雨天時の車両単独事故だった。県警が原因を捜査中だが、松茂、東みよし両町の事故で死亡した2人はシートベルトを着けていなかった可能性がある。4輪乗車中の死者でシートベルト非着用だったのは今年8人で、前年同期を3人上回っている。

 県警は▽シートベルトの全席着用▽夜間のハイビームでの走行(ロービームは対向車がある場合などに使用)▽歩行者の反射材着用―などの徹底を呼び掛け、事故の抑止を図る。

 県交通安全対策協議会は29日午後、県庁で緊急対策会議を開き、各市町村が防災無線などで注意喚起することを確認した。1年に4回の警報が出るのは2016年以来で、発令期間は12月8日まで。