JR四国の新型ディーゼル特急2700系の完成予想図

 JR四国は、土讃線を中心に運行する新型ディーゼル特急車両2700系の概要を発表した。昨年から高徳線を走っている2600系のデザインを踏襲。2020年度までに40両を順次購入する計画で、来秋にも営業運転を始める。

 外観は、2600系と同じ赤と金色のラインに、香川特産のオリーブをイメージした緑色を加えた。カーブの多い土讃線に対応して2600系の空気ばね式よりも車体を傾けることができる振り子式を採用し、車体の下部はホームと接触しないよう絞り込んだ形状となった。

 車内には、訪日外国人旅行者(インバウンド)向けに荷物置き場を設置した。座席の色は、阿波藍をイメージした「ジャパンブルー」と、高知から望む太平洋の「オーシャンブルー」の2種類。

 エンジンは2600系と同じで、軽量化したことなどから、最高時速は2600系より10キロ速く、同社で最速のN2000系などと同じ130キロ。

 4両が12月26日にメーカーから高松運転所に納車され、年明けから土讃線や予讃線、高徳線で試験運転を行う。以降購入する車両は56両ある2000系と置き換え、土讃線を中心に高徳線でも走行する。価格は1両3億5千万円。国からの助成金や無利子貸し付けと自己資金で購入する。