佐那河内村産「さくらももいちご」の今季の初競りが1日、大阪市中央卸売市場であった。16個入りの1箱が10万円で競り落とされ、1個当たりの過去最高額となった。

 JA徳島市佐那河内支所のももいちご部会が、16個~28個入りの4種類計78箱を出荷。仲卸業者ら約50人が実の色艶や大きさを品定めしながら次々に競り落とした。

 最高値を付けた仲卸業者「フルーツキング」(大阪市)の石橋育生営業部長は「ここ2年は天候不順で生育が遅れ、年内の出荷量が少なく心配していたが、今季は安定的に出荷してもらえそうだ」と期待を寄せた。商品は早速、阪神百貨店梅田本店(同市)の店頭に並び、買い物客から注目を浴びていた=写真。

 さくらももいちごは「ももいちご」に代わる同村産のブランドイチゴとして2008年度に出荷が始まった。昨年、一昨年の初競りでは20個入りの1箱が過去最高額の10万円だった。