2月に死去した小松島市出身の俳優大杉漣さん=享年(66)=を追悼する「大杉漣トリビュートライブ」(実行委主催)が1日、同市小松島町の市ミリカホールで開かれた。大杉さんにゆかりのあるミュージシャンらが歌い継ぎ、約300人が在りし日の姿をしのんだ。
同郷のギタリスト堀尾和孝さん(63)率いる「大杉漣BAND」、音楽家住友紀人さん(54)の「住友紀人BAND」をはじめ、交流のあったミュージシャンら5人が出演した。
大杉さん出演の映画「沈まぬ太陽」の挿入曲「祈り」で幕開け。住友さんが手掛けた鎮魂曲のピアノの調べが会場を包み、大杉さんのオリジナル曲「NOCHANGE」を出演者全員で熱唱した。曲の途中で会場は総立ちになり、阿波踊りも繰り広げた。
徳島市応神町、主婦江島京子さん(62)は「漣さんのエピソードを聞き、優しい人柄が伝わった。天国から徳島を見守ってほしい」と話した。