第65回記念大会となる来年1月の徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)に、2009年世界選手権男子5000メートル代表で、現役を続けながら立教大陸上部男子駅伝監督を務める上野裕一郎選手(33)=長野県出身=を招待することが決まった。上野選手は日本選手権優勝や主要駅伝大会での区間賞獲得など輝かしい成績を残しており、新春の阿波路で力強い走りを披露してくれそうだ。
上野選手はレース第1日(1月4日)の南方コースと、最終日(6日)の北方コースの一部区間で健脚を披露する。出場する区間は未定。3日に徳島市のJRホテルクレメント徳島で行われる開会式にも参加する。
長野・佐久長聖高で本格的に陸上を始めた上野選手は、中大時代には箱根駅伝で3区区間賞を獲得。エスビー食品入社後、09年の日本選手権で1500メートルと5000メートルで2冠を達成し、同年のベルリン世界選手権出場を果たした。
13年にDeNAに移籍。16年の全日本実業団対抗駅伝では3区区間賞に輝いた。今月1日付で立教大男子駅伝監督に就き、24年の第100回箱根駅伝出場を目指して指導に当たっている。
トラック種目を含め徳島でのレース出場は初めてで、上野選手は「伝統ある大会に呼んでいただきありがたい。市民ランナーとの交流や触れ合いを楽しみたい」と本番を心待ちにしている。
大会長を務める徳島陸協の卯木英司会長は「日本のトップで活躍してきた上野選手のスピードある走りを間近で見られるチャンス。中高生は参考にしてもらいたい」と話した。