外洋性の海鳥・カツオドリ(ペリカン目カツオドリ科)が、松茂町の今切川河口に飛来したことが確認された。日本野鳥の会徳島県支部によると、県内での確認は2009年以来9年ぶり。
確認されたのは、今切川河口近くの長原海岸。11月29日午後4時ごろ、支部員の髙井正明さん(66)=松茂町広島=が1羽見つけ撮影した=写真。消波ブロック上のウミネコやヒドリガモなど約100羽の中で、羽繕いをしながら休んでいたという。
県支部によると、県内では1967年、81年、2009年にそれぞれ1羽が阿南市の沖合で確認されている。
カツオドリは体長65~75センチ。太平洋やインド洋の熱帯、亜熱帯海域に広く分布し、日本では小笠原諸島などで2~11月に繁殖する。
髙井さんは「徳島へ飛来するのは珍しいので、見つけたときは驚いた。台風の影響で迷い込んできたのかもしれない」と話していた。