三木亨氏

 自民党徳島県連の嘉見博之幹事長と高知県連の梶原大介幹事長は3日、党本部で甘利明選対委員長と会談し、来夏の参院「徳島・高知」選挙区の候補者調整に関して、選挙区候補を高知選出の現職高野光二郎氏とし、徳島選出の現職三木亨氏が比例代表に回ることで合意したと報告した。党本部側から異論は出ず、事実上決まった。今国会の会期中に正式決定し、党本部に公認申請する。
 

高野光二郎氏

 両氏は、甘利氏に協議の状況と合意内容を報告し「今国会会期中に最終結論を得られるよう、協議を進めていきたい」と話した。これに対し、甘利氏は「ぜひ、そういった形で協議が整うようにしてほしい」と応じた。

 両県連による候補者調整では、徳島が三木氏、高知が高野氏の選挙区からの出馬を主張し、候補者の絞り込みが難航していた。

 しかし、最終的に徳島県連が、前回2016年は徳島県の中西祐介参院議員を選挙区候補にしたことを踏まえ、両県連の協力態勢を築く観点などから譲歩した。

 会談後、嘉見氏は記者団に「前回、中西氏で高知県連にご協力いただいたので、今回は高野氏を選挙区でということで県連同士で合意した」と述べた。三木氏に合意内容を伝えたことも明らかにした。

 三木氏は比例代表で優先的に当選できる拘束名簿式の「特定枠」で処遇される見通しだ。