飯泉嘉門知事

 徳島県議会11月定例会は、5日から2日間の代表・一般質問に入る。飯泉嘉門知事は代表質問に答える形で、来年4月に予定されている知事選への5選出馬を表明するとみられる。知事の4期16年にわたる県政運営や実績、政治手法について評価・総括する質疑のほか、地方創生や災害対策を巡っても議論が交わされそうだ。

 5日の代表質問は、樫本孝(自民)川端正義(同)高井美穂(新風とくしま)の3氏が登壇する。

 樫本氏は、来年5月に4期目の任期が満了する飯泉知事に5選出馬の意向をただす。また、入管難民法改正案に関し、外国人労働者の受け入れ体制について県の対応を確認するほか、大阪開催が決まった2025年国際博覧会(万博)での消費者行政の発信などを提案する。

 川端氏は、南海トラフ巨大地震など大規模災害への対応力強化や災害時の医療体制を尋ねる。将来的な移住につなげるため、県外に住みながら地域への貢献に思いを寄せる「関係人口」を拡大させるための取り組みの加速を促す。

 高井氏は、知事が5選を目指す場合、県政に臨む姿勢をどう掲げるのかを問う。消費者庁の全面移転に向けた取り組みや縮小が続く公共交通の今後のあり方、地方大学の振興策などについても県の見解を求める。

 6日は岡佑樹(自民)中山俊雄(同)達田良子(共産)西沢貴朗(自民)の4氏が一般質問する。