2019年用のカレンダーがずらりと並ぶ特設コーナー=徳島市寺島本町西1の徳島ロフト

 徳島県内の雑貨店や書店で、平成最後となる2019年のカレンダー商戦が活況を呈している。5月1日の新天皇即位に伴う新元号が決まっていないため、西暦だけを表示したカレンダーが多くを占めるものの、4月まで「平成」を記した商品もあり、各店はPRに力を入れている。

 徳島ロフト(徳島市寺島本町西1)では9月下旬から特設コーナーを設け、卓上型や壁掛け型など約550種類のカレンダーを取り扱っている。昨季は西暦表示だけの商品が3割ほどしかなかったが今季は約7割と逆転。1~4月だけ「平成31年」と表記した商品を並べたコーナーも作り、「平成最後」を売り込んでいる。

 同店と同じフロアにある紀伊國屋書店徳島店は2千種類以上を販売。担当者は「売り上げは平年並み。改元の影響はなさそうだ」と言う。元号より六曜や旧暦表記を重視する人が多く、阿南市羽ノ浦町の大谷八重子さん(73)は「縁起のいい日を調べるのに六曜などはあったほうが便利」と話していた。

 文具館チャーリー沖浜店(同市問屋町3)では、店舗入り口に約200種類のカレンダーを集めてPR。よく売れるのは元号入りで、主に年配客が購入している。動物写真入りなどの定番商品は完売したものもあり、香川勇人店長(29)は「お気に入りを見つけたら、すぐに買ってほしい」と語った。