県議会本会議で来春の知事選に立候補する意向を明らかにした飯泉嘉門知事=5日午前

 徳島県の飯泉嘉門知事は5日の県議会11月定例会本会議で、来年4月に予定される次期知事選に5選を目指して立候補する意向を表明した。樫本孝氏(自民)の代表質問に答えた。知事選への出馬表明は飯泉氏が初めて。

 知事は「これまで培ってきた『一歩先の未来』の具現化を礎として、徳島県が県民や国民に夢と希望をもたらす未知の世界への羅針盤となるべく、出馬を表明する。知事選に初めて挑戦するとの気概を持って、チャレンジャーとして戦い抜く決意だ」と述べた。

 4期16年の実績としては、可動堰問題を抱えていた吉野川整備計画の前進や、東京一極集中の打破に向けた消費者庁移転などの取り組みを挙げた。

 知事は大阪府池田市出身の58歳。東京大法学部卒。1984年に自治省(現総務省)に入省し、2001年に徳島県商工労働部長に就任した。03年5月の知事選で初当選し、4期連続で当選している。徳島県知事で5選に挑むのは、1981年の知事選に出馬し、5選を果たせなかった武市恭信氏以来。