正月用のしめ縄作りが鳴門市内の商店で最盛期を迎え、職人が連日わらの編み上げ作業に追われている。
大麻町姫田の「藤川商店」作業場では、藤川敏夫代表(68)らが一つ一つ手作りしている。稲穂が実る前に刈り取った長さ約1メートルのわらを200本ほど束ね、片方を足で押さえながら手際よく三つ編みにしていた。出荷前にダイダイの実やウラジロの葉を付けて仕上げる。作業は28日まで続く。
藤川商店では、片方の先端を反らせた県内で主流の「えびじめ」のほか、リース型など約50種類を製作している。5日、中四国と京阪神への出荷を始めた。大きさに応じて、700~1500円で販売する。1000円前後のえびじめが売れ筋という。