女性向け会員クラブ「徳島新聞女性クラブ」は8日、元衆院議員で外相、文科相を務めた田中真紀子さん(74)の講演会「時代の曲がり角に立って」を徳島市のアスティとくしまで開いた。現在の政治情勢を軽妙に語り、約2400人が聴き入った。
田中さんは、この日成立した改正入管難民法に触れ、「自民党は十分な議論もせず、数が多いからと何でも押し切ってしまう」と指摘。歯に衣(きぬ)着せぬ「真紀子節」で、「安倍晋三首相は貴重な税金を使って外遊ばかり。国民は怒らないといけない」と語気を強めた。
親交のある県出身者のエピソードも披露。10月に死去した仙谷由人元官房長官の思い出や、瀬戸内寂聴さんと対談した様子を振り返り、「徳島の人は真っすぐでエネルギッシュ。ワカメやスダチを食べると頭が良くなるのかしら」と述べ、会場を沸かせた。
徳島市弓町4の中野貴美さん(70)は「政治の舞台裏について聞けて、分かりやすく楽しかった」と話した。