自民党は10日、来年夏の参院選「徳島・高知」選挙区に高知選出の現職高野光二郎氏を擁立し、徳島選出の現職三木亨氏が比例代表に回ると正式に決めた。三木氏は比例で優先的に当選できる改正公選法の「特定枠」で処遇する。党本部で甘利明選対委員長と徳島県連の山口俊一会長、高知県連の中谷元会長らが確認書に署名した。近く公認する見通し。
会談には三木、高野両氏のほか、徳島県連の嘉見博之幹事長と高知県連の梶原大介幹事長も同席した。
会談後、記者会見した山口氏は「高知と徳島が反目し合うようでは選挙にならない。いかに円満に協力できる形で合意に達するかで、時間がかかった」と述べ、中谷氏は「円満に合意に至った。三木氏と徳島県連の配慮で今回は高知県の主張にご理解いただいた」と謝意を表した。
三木氏は「比例に回り、与えられた役割をしっかりと果たす。支援者、協力者との結びつきを強くし、その主張をしっかり受け止めて、県、国の発展につなげる気持ちは変わらない」と話した。
新たに徳島県も選挙区になる高野氏は「徳島県に関しては山口氏や三木氏らとよく相談し、現場の声を聞かせていただく。市議、県議、首長と連携して実情をくみ上げ、政策をつくっていきたい」と語った。