厚生労働省

 厚生労働省は11日、風疹の新たな対策として、子どものころに予防接種の機会がなかったために特に感染リスクが高いとされる39~56歳男性を対象に2019年から約3年間、免疫の有無を調べる抗体検査とワクチン接種を原則無料にすると発表した。開始は春以降になる見通し。

 準備が整い次第、居住する市町村の医療機関で検査と予防接種が受けられるようにする。また職場の健康診断で検査したり、休日や夜間に医療機関で接種したりできるよう関係団体に協力を求める。

 新対策では、1962年4月2日~79年4月1日に生まれた男性の予防接種を、2022年3月末まで法的な定期接種に位置づけ、原則無料とする。ワクチンの不足を防ぐため、対象者にはまず抗体検査を求め、この費用も原則無料とする。

 徳島県は、抗体保有率が低い28~56歳の男性と、妊娠を希望または妊娠する可能性が高い女性を対象に、6保健所と医療機関で19年3月末まで無料抗体検査を実施している。ワクチン接種は1万円程度で、市町村によって3千円から全額の助成がある。県内では今年3人の風疹患者が確認されている。