記者会見で参院選に向けた決意を語る高野氏=高知市の自民党高知県連事務所

 自民党は13日、来年夏の参院選「徳島・高知」選挙区で、高知選出の現職高野光二郎氏(44)の公認を決定した。徳島選出の現職三木亨氏(51)の比例代表での公認も決めた。高野氏は同日、高知市で記者会見し「徳島県の皆さんに(候補者調整の結果を)理解してもらえるように責任を持って取り組んでいく」と意欲を語った。

 高野氏は、三木氏との候補者調整の結果、自らが選挙区候補となったことに触れ「徳島県民に理解してもらうことが最大の課題だ」と指摘。「一日も早く、可能な限り多く徳島を訪れ、人となりを知ってもらい、公約を訴えていきたい」と述べた。

 政策は検討中としながらも、「一丁目一番地は合区の解消だ」とし、合区の抜本的な解消を公約の軸に据える考えを強調した。

 同席した同党高知県連の梶原大介幹事長は「徳島、高知両県連の信頼関係をさらに強め、勝利を目指したい」と話した。公認申請に当たって両県連が前回参院選を上回る得票を目指し協力することで合意したと説明した。

 高野氏は高知市出身。国会議員秘書などを経て、2003年に高知県議。2期目途中の10年参院選の高知選挙区に出馬し落選した。13年の参院選で初当選し、現在1期目。農林水産大臣政務官を務めている。

 現時点で「徳島・高知」選挙区で立候補を表明しているのは高野氏だけ。野党は前回に続いて統一候補の擁立を目指し人選を進めている。