日本高野連は14日、第91回選抜高校野球大会(来年3月23日から12日間・甲子園)の21世紀枠候補9校を発表し、徳島県高野連から推薦されていた秋季四国大会4強の富岡西が四国地区の候補校となった。県勢が四国地区候補校に選ばれたのは2011年大会の城南以来で5度目。富岡西は01、08年に続き3度目で、初の甲子園出場が期待される。
 

21世紀枠の四国地区候補に決まり、小川監督(手前)から伝えられる富岡西の選手たち=阿南市の同校


 富岡西は、四国各県から推薦された志度(香川)高知工(高知)新居浜西(愛媛)と比較検討された末に選ばれた。

 創部119年目の今年は、秋季県大会3位で四国大会に進出。高知(高知)と帝京第五(愛媛)を下し、県勢で5年ぶりに4強入りした。準決勝でも松山聖陵(愛媛)に3―5と食い下がった。

 他部とグラウンドを共用する中、練習を工夫して好成績を収めているほか、地域貢献活動が高い評価を受けて推薦された。学校創立は1896年。野球部創部は1900年で、県内では城南に次いで2番目に古い。現在の部員は33人。

 富岡西のほかには、秋季北海道大会ベスト4の釧路湖陵、古川(東北=宮城)石岡一(関東・東京=茨城)清水桜が丘(東海=静岡)金津(北信越=福井)八尾(近畿=大阪)平田(中国=島根)熊本西(九州)が選ばれた。9校は全て公立校。

 21世紀枠の出場3校は、一般選考の29校(神宮大会枠を含む)とともに、来年1月25日の選考委員会で決まる。東日本(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越)と西日本(近畿、中国、四国、九州)に分けて1校ずつ選び、残りの7校から3校目を選出する。

 21世紀枠は甲子園への出場機会を広げるため、01年の第73回大会から導入された。練習環境などのハンディ克服や、地域貢献など戦力以外の要素を加味し、全国9地区から1校ずつが候補校として推薦される。

 富岡西ナイン 出場信じ練習に励む

 富岡西の選手たちは練習開始前の午後3時すぎ、21世紀枠の候補決定の知らせを受けた。小川浩監督が「四国代表に選ばれた。選抜大会に出場できると信じて練習に励んでいこう」と激励した。

 今秋の県大会から四国大会まで1人で投げ抜いた浮橋幸太投手は「冬の練習でストレートに磨きをかけ、全国で戦える準備をしていく」とレベルアップを誓う。

 甲子園出場となれば春夏を通じて初。卒業生だけでなく、野球のまちを掲げる地元・阿南市の人たちの期待も高まりそうだ。坂本賢哉主将は「候補に残りうれしい。四国代表としてプレーするだけでなく、日々の行動にも責任を持って取り組んでいく」と表情を引き締めた。